JR越後線の新潟-白山間で「上所駅」(新潟市中央区)が3月15日に開業するのを前に、地元住民らを対象にした駅舎の内覧会が9日、開かれた。住民らは真新しい改札やホーム内をじっくりと見て回り、新駅の“出発”に思いをはせた。

 上所駅は新潟駅から約1・5キロ、白山駅から約1・6キロに位置する無人駅。JR東日本が15日のダイヤ改正に合わせて開業する。県内のJR在来線の新駅設置は、2005年の内野西が丘駅(新潟市西区)以来。

15日に開業する上所駅=3月9日、新潟市中央区

 地元要望を受け新潟市がJRに設置を求めた「請願駅」のため、事業費は全額市が負担し、駅本体の総工費は25億円。23年6月の着工から約1年9カ月で完成した。

15日の開業を前に、地元住民に公開された上所駅のホーム=3月9日、新潟市中央区

 内覧会は入れ替え制で地元住民約100人が参加した。JR東の社員から説明を受けながらホームや改札などの設備を見学。記念撮影する姿も見られた。上所小1年の児童(7)は「人がいないホームに行けたのがよかった。開業の日に乗るから楽しみ」と笑顔だった。

JR上所駅で開かれた内覧会。ホームの様子を撮影する親子の姿も見られた=3月9日、新潟市中央区

 15日の...

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