新潟県病院局は3月21日、県立がんセンター新潟病院(新潟市中央区)の1病棟37床を4月から削減した上で、外来や治験などの機能を強化することを正式に発表した。入院患者の減少を受けた対応で、がんセンター新潟病院は「患者の入院に影響はない」としている。

 新潟県病院局によると、がんセンターには9病棟404床あるが、2023年度の入院患者数は1日平均295人にとどまる。一方、抗がん剤の点滴や放射線照射などを外来で行う患者は増加傾向にある。

 このため、入院ベッドを減らした上で、2025年度中に外来化学療法室のベッド数を30床から35床程度に増やす。さらに4月からは、遺伝子情報を解析して患者個人に合った治...

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