
堀口智顕氏
「佐渡島(さど)の金山」の世界文化遺産登録が実現し、新潟県の佐渡島内では、2025年春以降の入り込み客の増加が期待されている。宿泊施設やタクシーなど、島内で幅広く観光関連事業を展開するサンフロンティア佐渡の堀口智顕社長(66)に展望を聞いた。(佐渡総局・榎本文)
-世界遺産の登録効果は出ていますか。
「富裕層向けの客室を備える、ホテル大佐渡とホテル吾妻では、オンライン旅行代理店(OTA)での、4〜6月の予約数が前年比2倍前後になった。世界遺産というシンボルができ、今年は間違いなく勝負の年になる」
-効果を一過性のものにしないための戦略は。
「食がポイントだ。かつては宿泊単価を下げるため、食事の質...
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