地域の公共施設の再編に向け、住民が参加したワークショップ=新潟市北区早通
地域の公共施設の再編に向け、住民が参加したワークショップ=新潟市北区早通

 人口減少や施設の老朽化に合わせ、新潟市は公共施設の再編計画の策定を進めている。2022年度から中学校区ごとに再編のたたき台を示し、地域住民の意見を聞くワークショップ(WS)を順次行ってきたものの、3年間で計画策定済みを含め、着手できたのは4地域のみ。市は「スピード感を持って取り組む」とするが、施設再編は地域の痛みを伴うため、話し合いを始めるきっかけづくりに難航しているのが現状だ。

 「改修では維持費がかかり、レイアウトにも縛りがある」「新築で体育室の高さも広さも確保してほしい」。3月上旬、北区早通地域で住民約30人が、老朽化する地元のコミュニティセンターに関し、市から示された改修や新築など三つ...

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