
県内で本格化している田植え作業=7日、新発田市金塚
米価の高騰が続く中、新潟県内で田植えがピークを迎えている。新発田市金塚地区では7日朝、水をたたえた田んぼで田植え機を動かす稲作農家の姿が見られた。
コメ価格の高騰は消費者の家計を圧迫する一因となっている。一方、長年の米価低迷にあえいできた農家には収入増への期待感がある。
「これまで資機材などの費用が上昇し続けてきた。ようやく米価も上がり、農家にとってはいい動きだと思う」。金塚地区で代かきをしていた五十嵐孝行さん(56)はそう話す。
ただ、現状ではコメ価格の決め手となる需給バランスが不安定だとして「長い目で見て経営の見通しが立たない」と複雑な思いも口にした。
◆主食用米の作付け拡大、現状維持志向…割れる農家の対応
全国のスーパーでコメの平均価格が前年比約2倍で推移する中、田植えに臨む農家からは、これまで下がり続けてきた...
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