
雪が残るブナの原生林を歩く参加者ら=村上市
マタギが新緑のブナ林を案内する登山イベントが、村上市山北地区の山熊田で開かれた。参加者は今季の熊狩りシーズンを終えた猟師にいざなわれ、残雪と若葉のコントラストが織りなす風景を楽しんだ。
山熊田集落では、春季に男衆が総出で熊を狩る文化が残っている。登山イベントは、猟場とする山熊田の森の美しさを知ってもらおうと地元の有志が始め、30回目を迎えた今年は3日に開かれた。
開会式では、ベテランのマタギが「山熊田の熊は人の恐ろしさを知っているので、山に人が入っても襲ってこない」などと説明。
林道の終点まで車で移動した参加者は、山形県境となる標高約800メートルの二ノ俣峠を目指した。道なき道を進む猟師に導...
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