
収支率の低迷が続いている新潟市南区の区バス=新潟市南区白根
新潟市は、区バスや住民バスなど生活交通の利用が低迷する同市南区で、交通の集約や効率化に向けた検討を始めた。人工知能(AI)を用いたオンデマンド交通の導入など、情報通信技術(ICT)の活用を模索。来年度の実証運行を見据え、利用状況や住民ニーズを確認した上で具体的な対策を決定したい考えだ。
南区は市内8区で唯一鉄道の駅がなく、公共交通はバスが中心。民間の路線バスのほか、区バス、住民バス、乗り合いタクシーがそれぞれ補完し合う形で運行している。
市が課題とするのは、区バスなどの利用の低調ぶりだ。7ルートあり1日に23便が走る区バスの収支率(2023年度)は、市が目標とする30%に対し4ルートで20%...
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