加茂湖畔にたたずむホテル志い屋。長期休業をして建て替える=佐渡市加茂歌代
加茂湖畔にたたずむホテル志い屋。長期休業をして建て替える=佐渡市加茂歌代

 能登半島地震で被害を受けた佐渡市加茂歌代の老舗「ホテル志い屋」が全面建て替えを決め、6月から長期休業に入った。2027年春の再オープンを予定している。女将(おかみ)の岡本美絵さん(48)は「寂しさは拭えないが、ここからがスタート」と再起を誓っている。

 志い屋は創業約150年の歴史がある。島の玄関口である両津港近くの宿泊施設として、県内外の多くの観光客を受け入れてきた。

 しかし、昨年1月の能登半島地震で、外壁や庭にひび割れが生じ、廊下や調理場の床が傾くなど大きな被害を受けた。営業を続けながら段階的に修復工事を行う予定だったが、液状化の影響が大きかったため断念し、長期休業に踏み切った。今年秋以降...

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