外壁塗装工事が終了したカトリック佐渡教会=佐渡市両津夷
外壁塗装工事が終了したカトリック佐渡教会=佐渡市両津夷

 県内最古の教会建築とされ、老朽化が進んでいた「カトリック佐渡教会(旧・両津カトリック教会)」=佐渡市両津夷=の聖堂の応急的な修復作業が、5月下旬に終了した。真っ白な外観を取り戻し、信者ら有志による「守る会」のメンバーは寄付に感謝しつつ、本格的な修復のために保存活動を続けることを誓った。

 佐渡教会は明治以降の佐渡におけるキリスト教の拠点で、現在の聖堂は1887(明治20)年に建てられた。設計者と伝わるのは、建築家でもあったフランス人のパピノ神父。国重要文化財「カトリック鶴岡教会」(山形県鶴岡市)の聖堂を設計するなど、国内の多くの教会建築を手がけた。

 昨年9月に始まった修復作業は当初、剥落が顕著...

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