日本海に浮かぶ佐渡島(新潟県)には、何種類のヘビがいるでしょうか。答えは7種で、南西諸島を除く日本の島では最多を誇る。なぜ、佐渡にはこんなにいるのか。鍵は「ニッチ分割」だという。筑波大学助教の澤田聖人さん(28)は、エサをはじめとする三つのニッチ(生活資源)がすみ分けに関わり、共存につながっていることを論文にまとめた。複数のニッチを扱う研究は珍しく、陸生のヘビでは初めて。島にしては程よく広く、自然豊かな佐渡だからこそ共存できる理由が見えてきた。...

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