
三条市の鍛冶人材育成拠点の開設へ向けた検討会の初回会議=三条市元町
三条市は2026年度に鍛冶人材の育成拠点を開設するため、検討を始めた。地場産業を維持、発展させるのに鍛冶人材の育成が欠かせないが、事業所単位では時間や経費がかかるのに加え、育成後すぐに離職してしまうリスクもある。拠点を設けることで共同で技術などを教えられるようにする方針だ。
鍛冶人材の共同育成は、全国では土佐打刃物で知られる高知県の「鍛冶屋創成塾」などの例がある。
三条市は卒業後に市内の鍛冶関連事業所へ就職することを前提に、2年間のカリキュラムで学ぶ育成拠点を軸に検討。技術、知識、経営の三つの面で、鍛冶職人として働くために必要な基礎を身につけられるようにする。
本年度は試行的に、鍛冶関連事業...
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