儒学者円山溟北を紹介する冊子「近代佐渡の教育の源流を求めて」
儒学者円山溟北を紹介する冊子「近代佐渡の教育の源流を求めて」

 市民団体「佐渡奉行所を未来へつなぐ会」が佐渡の儒学者で、江戸時代後半から明治時代にかけて島内の教育に尽力した円山溟北(まるやまめいほく)について学べる冊子を発行した。複数の参考文献を基に、溟北の生涯や功績などをまとめ、「多くの島民に知ってほしい」としている。

 両津夷に生まれた溟北は、佐渡奉行所学問所「修教館」などで門弟に教えを説いた。実学重視の教育に情熱を注ぎ、島内外で活躍する人材を輩出。のちに「佐渡教育の父」とも呼ばれた。

 冊子のタイトルは「近代佐渡の教育の源流を求めて」。著者は「佐渡奉行所を未来へつなぐ会」会長で、元小学校教員の小林祐玄(ゆうげん)さん(78)。島内で溟北の認知度を上げよ...

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