「新発田郷土誌」の第53号
「新発田郷土誌」の第53号

 新発田市の歴史や文化について調査し、発表している「新発田郷土研究会」が、会誌「新発田郷土誌」の第53号を発行した。会員による歴史考察や研究成果をまとめ、毎年1回発行。今回は会員以外の特別寄稿も含む12編などを掲載している。

 特別寄稿は、東京の高校教員で、和歌や国学を研究する中澤伸弘さんの論文。江戸末期の盲目の歌人、里村英棟に焦点を当て、当時の新発田や周辺の和歌文化をまとめた。英棟は研究会に所属する里村修平さんの先祖に当たり、里村さんも調査に協力した。

 このほか、新発田藩が幕末、石高を10万石に引き上げた経緯について考察した論文を収録。終戦80年に合わせ、戦後に新発田で行われた武器の回収など、...

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