県と新潟市は、1日以降に生まれた新生児を対象に、先天性の病気である「重症複合免疫不全症」(SCID)と「脊髄性筋萎縮症」(SMA)の検査費用を実質ゼロにする取り組みを始めた。国の実証事業の一環。二つの病気は早期発見により有効な治療ができることが分かっているが、現在公費負担で無料検査できる対象に含まれていない。国は全国的な実証事業により検査数や陽性者数を調べ、現行の検査態勢で十分かどうかなどを探り、無料化を検討する。

 新生児の先天性の病気を調べる「マススクリーニング検査」は、保護者の同意を得た生後4〜6日の新生児のかかとから少量の血液を採取し、血中の化学物質を測定する。現在無料で受けられる先天...

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