
「羽茂こども園」の保育園留学第1号の園児(中央)。園庭でミミズを見つけ、笑顔を見せた=6月、佐渡市羽茂本郷
佐渡市の保育園が島外の未就学児を数週間程度受け入れる「保育園留学」を始め、2年がたった。自然に親しむ保育体験と、家族の観光が両立できるとあって、首都圏の親子を中心に春から夏の予約が相次いでいる。6月には島内2カ所目の施設が受け入れを開始。継続的に地域を訪れる「関係人口」を拡大する一手として期待がかかる。
保育園留学は「キッチハイク」(東京)が2021年に北海道を皮切りに始め、現在は全国44市町村の53園に広がる。ここまで約2200組の利用があり、首都圏の共働き世帯が約7割を占めるという。県内では南魚沼市に続き、佐渡市は沢根保育園が23年6月に受け入れを開始した。
「春から夏まで、常に留学生がいる状態になりつつある」。沢根保育園の藤堂晋司園長(49)は手応えを語る。23年度は5組、24年度は9組と増加し、...
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