
上越市の中川幹太市長が公務の場で兵庫県三田市のコメを「まずい」と発言していた問題で、中川市長は9日、上越市役所で会見を開き、「多大なるご迷惑をおかけしたこと、心から深くおわび申し上げる」と謝罪しました。会見の内容を全文紹介します。※同じ発言の繰り返しなど質疑の一部は簡略化しています。
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中川幹太市長の冒頭発言
本日は急な会見となりまして申し訳ございません。お集まりいただきましてありがとうございます。この度は、私の発言により、三田市並びに三田市民の皆様、関係者の皆様に大変ご不快な思いをさせてしまったこと、また多大なるご迷惑をおかけしてしまったことに心から深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
一部報道にありました私の発言は、7月1日の委嘱状交付式の懇談の場において、日本酒が話題に上がる中で、私が三田市に住んでいたこと、また、山田錦の酒米としての評価が高いことを伝えた際に、30年以上前に食べていたお米の感想として、どこの産地の米か分からない中で美味しくないと話したものであり、また、7月3日の専門学校の特別授業においても同様に、当時食べていたお米の感想を述べたものであります。
こうした発言は、どこの産地か明確ではありませんが、他の産地のお米を貶めるものであり、おいしい米作りに日々懸命に取り組まれている三田市をはじめ、全国の農業者、関係者の皆様への敬意と配慮に欠く、軽率で極めて不適切な発言であったと猛省しております。

良食味として高い評価を受け入れている三田米、当市を含めた全国各地の日本酒に用いられている山田錦など、農業者をはじめ関係者の皆様方の長きにわたる並々ならぬご努力の賜物により、三田市様が日本有数の米の産地として確固たる地位を築いてこられたことを一顧だにせず、不見識な発言であったことを改めて深くお詫び申し上げます。
私は三田の地で中学、高校時代を過ごしました。友人と共に過ごした時間、人々の温かさ、歴史や文化、食の魅力の数々に触れることができたことは、私の人生にとって大きな財産となっています。そのような素晴らしい街で暮らし、数多くの良い思い出を得ることができたことに今も感謝しております。それにもかかわらず、多感な時期を過ごした思い出の場所であり、大切なふるさとである上越市について…失礼、失礼しました、三田市について、不適切、不見識な表現を持ち、侮蔑に当たるような発言をしてしまったことは弁明の余地もございません。三田市の田村市長様からの抗議状を拝読し、関係者の皆様方の心の痛みを改めて痛感している次第であり、昨日、まずは謝罪状を持ってお詫び申し上げたところであります。
今後は、三田市産を含む兵庫県産米の評価の回復、三田市、並びに関係者の皆様の信頼の回復に向け、誠心誠意尽くして参る所存であります。なお、私が発言してしまった事実は消すことができないと思っておりましたが、可能であれば発言を撤回させていただきたいと考えております。
この度の私の発言により、多くの皆様に多大なるご迷惑、ご心痛をおかけしましたことに、重ねて深くお詫び申し上げます。

質疑応答
(可能であれば発言を撤回したいということだが、一度出た言葉は取り返せないと思うが)
はい。やはり他の産地のものをですね、出して、不適確な発言をしてしまったので、私としてはですね、それについては、やはり関係者の皆様、三田市の皆様、三田市民の皆様、そして農業者の皆様、関係者の皆様にですね、お詫び、謝罪を申し上げなければいけないと思っております。ですので、私としてはですね、今回の発言については撤回させていただきたいと、そのように考えております。
(10月の上越市長選への対応は)...