能登半島地震での被災経験を語る珠洲焼作家の篠原敬さん=柏崎市日石町
能登半島地震での被災経験を語る珠洲焼作家の篠原敬さん=柏崎市日石町

 能登半島地震で被災した珠洲焼作家の篠原敬さん(65)による講演会が、柏崎市の市文化会館アルフォーレで開かれた。「被災者となりて念(おも)うこと」と題し、被災しても前向きに歩んできた自身の考え方や、震災から得た学びについて語った。

 柏崎刈羽地域の仏教徒有志でつくる「柏崎・刈羽地区同朋の会」などが6月下旬に主催し、市内外から約270人が参加した。

 篠原さんは能登半島地震で自宅を失い、工房の窯も倒壊した。しかし「能登の方言で『あたわり』というが、私に課せられた人生の課題なんだと考えることで前向きに生きてこられた」と振り返った。「真っさらになり、これまでと違う何かを生み出すチャンスと考えると晴れ晴れ...

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