
木ノ下裕一さん
敷居が高いと思われがちな能楽の魅力を、より深く、楽しく届けたい。そんなコンセプトで、新潟市中央区の市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)のシリーズ企画「能楽てらす」が始まった。企画監修は古典芸能を愛し、豊富な知識で能楽の新たな魅力を紹介する木ノ下裕一さん(40)。「公共ホールだからこそ、初めての方も能楽通の方も楽しめる内容にしたい」と抱負を語る。
小学生の時に落語にはまり、その後、歌舞伎、文楽、能、狂言にのめり込んだ。大学で現代演劇を学び、歌舞伎演目を現代劇として上演する劇団「木ノ下歌舞伎」を旗揚げし、主宰を務める。
古典芸能全般を愛する木ノ下さんだが「年齢のせいもあるのか、最近、能がものすごく面白い」と話す。
能になじみがないと、...
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