會津八一の戦中戦後の作品が並ぶ企画展=新潟市中央区万代3
會津八一の戦中戦後の作品が並ぶ企画展=新潟市中央区万代3

 新潟市出身の歌人で書家の會津八一(1881〜1956年)の晩年の作品を集めた企画展が、新潟市中央区の會津八一記念館(新潟日報メディアシップ5階)で開かれている。戦時中に中条町(現胎内市)に疎開し、支援を受けた周囲の人々にお礼に贈った書作品など46点が並ぶ。

 戦後80年の節目に、戦争の悲惨さや戦後の復興への思いを八一の歩みと共に感じてもらおうと企画した。

 東京の自宅が空襲で全焼したことを詠んだ歌や、51年にサンフランシスコ平和条約が締結された翌日に再建の意を込めて詠んだ歌などが展示されている。新潟市中央区の護国神社に贈った書「山河慟哭(どうこく)」は、戦没者の遺族の悲しみに寄り添い、鎮魂の意を...

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