樋口真嗣さん(右)と三池敏夫さん=新潟市中央区の市民映画館シネ・ウインド

 動画配信大手Netflixで公開中の映画「新幹線大爆破」の樋口真嗣監督と、ミニチュア撮影部分を手がけた特撮美術デザイナーの三池敏夫さんが新潟市を訪れました。撮影と新潟市の思いがけない関係や、特撮技術の今後、そして佐渡市が舞台になったあの映画の話まで、盛りだくさんの独占インタビューをお届けします。

◆東北新幹線だった理由

――1975年の「新幹線大爆破」のリブートにあたってどんな工夫を?

【樋口監督】現代におきかえるとどうなるかというのを考えた。例えば、身代金犯罪、今はほとんど起きないですよね。成功しないから誰もやらない。じゃあその部分をどういう風にすれば今の時代でも成り立つか、というのを考えていました。

――今回は東北新幹線でしたが、それは最初の構想から?

樋口真嗣監督

【樋口監督】最初は...

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