
職場である売店で、外国人に人気の小判形マグネットを手にする田辺カロリーナさん=佐渡市相川地区
「佐渡島(さど)の金山」の世界遺産登録から1年。島内への観光客は約2割増え、インバウンド(訪日客)も目立ち始めている。訪れた人にとって“佐渡の顔”となるのは、観光スポットや宿泊・飲食施設、交通機関などで働く人たち。「自分たちが旅の印象を決める」というプライドを持ち、おもてなしの最前線に立つ、その仕事ぶりを紹介する。(6回続きの3)
世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の主要鉱山、「相川金銀山」の坑道の一部を公開しているのが、人気スポット「史跡佐渡金山」だ。坑道見学後のルートにある売店で働く田辺カロリーナさん(56)は、満開のスマイルで来場者を歓迎する。
フィリピン・ルソン島出身。「海も山も近い田舎で、佐渡に似ている」。高校卒業後に働くために来日し、...
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