
水不足で茶色く変色したピーマンを取る小島康彦さん=1日、妙高市
高温少雨の影響で、上越地域で生産されているピーマンが茶色に変色し、大量に廃棄される事態になっている。JAえちご上越によると、この1カ月の出荷量は例年の半分以下となり、生産者は「今は木が枯れないように祈るしかない」と気をもんでいる。
【関連記事】
・新潟市・佐渡・下越で久々の雨!
・魚沼地域で猛暑と水不足に不安の声 八色西瓜は空洞化、山菜は葉焼け
・主なダムの貯水率一覧マップ
「廃棄がこんなに大量に出るのは初めてだ」。主要産地の妙高市でピーマンを栽培する小島康彦さん(67)は、変色したピーマンを見てつぶやいた。
小島さんによると、この1カ月ほど、まとまった雨が降らず、変色は収穫を始めた7月3日から見られたという。7月に収穫した約1トンのうち、出荷できたのは約3割の約280キロにとどまり、残りは全て廃棄処分にした。「水が足りず実の先が茶色くなっている。多くが出荷できない状況だ」と顔を曇らせた。
小島さんの畑では、...
残り563文字(全文:970文字)