
重症下肢虚血の入院、死亡についての地域差を明らかにした研究チームの(左から)岩田究、清水沙友里、仁田学の各氏=横浜市の横浜市大サテライトキャンパス
動脈硬化が進んで脚への血流が滞る「下肢虚血」は、無症状でも進行し、いずれ歩くのが難しくなるばかりでなく、脚の切断にも至る恐れのある油断ならない病気だ。横浜市立大の研究チームは人口当たりの入院数や院内死亡率に大きな地域差があり、特に九州・沖縄地方で多く発生していることを明らかにした。地域の特性に応じた対策が必要だと指摘している。
▽112対60
横浜市立大病院次世代臨床研究センターの仁田学講師(循環器内科)、同大学院データサイエンス研究科の清水沙友里講師(ヘルスデータサイエンス)らは、全国の入院患者の大半を網羅する「診断群分類データベース」を利用。2018~19年度の2年間に下肢虚血で入院して...
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