にこねっと代表の小池由佳さん

 食事を無料や割安で提供し、交流の場でもある「こども食堂」が県内に初めてオープンしてから10年目となり、その数は今では170を超えるまでに増えた。現状を探ろうと、こども食堂をつなぐ中間支援組織「新潟こども食堂・居場所ネットワークにこねっと」(上越市)がアンケートを実施し、「新潟こども食堂・居場所白書2024」としてまとめた。にこねっと代表で、県立大教授の小池由佳さんに白書から見えた実態や課題を尋ねた。

(論説編集委員・井川恭一)

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にこねっと代表・小池由佳さん

-白書を作った狙いについて教えてください。

 「こども食堂は会食を大事にしていたが、新型コロナ...

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