JAえちご上越(上越市)は26日までに、コメを生産する組合員に対し、2025年産米の最終手取りの目標額を提示した。一般コシヒカリ(1等・60キロ)は3万1千円以上で、JA全農県本部(新潟市西区)が示した仮渡し金より1千円以上高い。最終手取り額の見通しを集荷時に示すのは異例。JA以外の業者に対抗し、集荷増につなげる狙いだ。

 JAによる委託販売では、集荷時に前金として仮渡し金を生産者に支払う。その後、多くの組合員から集荷したコメをまとめて1年を通して販売し、その間に変動する販売価格や経費を計算した後、最終手取りが確定する。県内のJA関係者によると通常、仮渡し金の金額は最終手取りの9割前後になると...

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