認知症の予防や治療について出前講座で語る中島孝・新潟病院認知症疾患医療センター長=柏崎市新道
認知症の予防や治療について出前講座で語る中島孝・新潟病院認知症疾患医療センター長=柏崎市新道

 認知症の予防を目指し、国立病院機構新潟病院(柏崎市赤坂町)が市民向けの出前講座を始めた。柏崎市内を中心に開き、専門医がコミュニティーセンターなどに出向いて、病気と老化の違いや、家族の認知症を防ぐ会話術を紹介。新薬の「レカネマブ」などの治療成果も説明し、早期受診による予防や治療を促す。

 新潟病院には、認知症の専門医や相談員がおり、県が専門医療機関「認知症疾患医療センター」に指定している。

 出前講座の講師は、中島孝・新潟病院認知症疾患医療センター長(67)が務める。初回は8月上旬に柏崎市新道の高田コミュニティセンターで開かれ、約30人が耳を傾けた。

 中島センター長は認知症について、日常生活の自立...

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