
社会の授業でノートパソコンを使って検索する、愛知県春日井市立出川小の児童=6月
中教審の特別部会は次期学習指導要領の目玉として、「調整授業時間数制度」の創設と、情報教育の強化を打ち出した。これからの社会に必要な情報活用力の向上は、柔軟な教育課程編成や学校の業務効率化につながるとのもくろみも。ただ、多忙化で余裕のない学校現場は新たな負担増を懸念し、学習内容の削減が先決との声が上がる。
▽主体的学び
「現代と古墳時代、生きるにはどちらが良いか考えてみよう」。6月下旬、愛知県春日井市立出川小6年3組の社会の授業。担任の中田昂樹教諭の呼びかけで、児童たちは周囲と相談しながら、手元のノートパソコンで二つの時代の長所や短所を検索した。
一人の児童が「建物が頑丈だから現代が良い」と発...
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