
釈放後エジプトに移送されたアブドルジャワド・シャマスネさんとテレビ電話で話す母ハリマさん。左は父ユセフさん=10月、ヨルダン川西岸カタンナ(共同)
パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づき、イスラエルは拘束していたパレスチナ人約2千人を釈放した。パレスチナ当局によると、このうち終身刑などを言い渡されていた154人は故郷に帰れず、中東諸国に追放された。イスラエルには見せしめの狙いがあるとみられ、家族との面会も認めていない。専門家は「強制移送は国際法違反だ」と指摘する。
「大丈夫、体調は良くなってきた」。釈放後エジプト・カイロに追放されたアブドルジャワド・シャマスネさん(62)が10月18日、テレビ電話越しに出身地ヨルダン川西岸カタンナに住む母ハリマさん(83)に答えた。
シャマスネさんは1993年、弟(57)と共にイスラエル人入植者殺人やテ...
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