
「日本成長戦略本部事務局」の看板を設置する高市首相。右は城内経済財政相=4日午前、東京都千代田区(代表撮影)
高市内閣の経済政策を担う「日本成長戦略本部」が始動した。投資に重点を置いて企業収益を高め、増税せずに税収を増やすとぶち上げた。だが、歴代内閣の成長戦略で暮らしが豊かになった実感は乏しく、会議体の看板かけ替えが繰り返されてきたのが実態だ。投資が失敗すれば国の財源が潤うどころか、国民負担となって跳ね返る懸念もある。
▽安倍氏ほうふつ
「好循環を実現することで国民に景気回復の果実を実感していただく」。高市早苗首相は4日の戦略本部会合で宣言した。企業が収益を上げて賃上げにつなげる「好循環」や、経済成長の成果を「果実」と呼ぶ姿は、高市氏が慕う安倍晋三元首相をほうふつとさせた。
本部は、第2次安倍内閣が...
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