
東京・永田町の自民党本部=8日午前
石破茂首相(自民党総裁)の退陣表明を受け、「ポスト石破」を争う総裁選が事実上スタートした。立候補が有力視される5氏はいずれも前回総裁選で石破氏に敗れており、雪辱を期す構えだ。投票形式は緊急時の「簡略型」ではなく「党員参加型」とする方向で調整が進む。党員・党友票による地方票の比重が相対的に大きく、結果を左右しそうだ。
▽首相への謝意
「誰が次の総裁になっても逆境から抜け出すのは大変厳しい」。8日午前、出馬表明の一番乗りは茂木敏充前幹事長(69)だった。外相や経済産業相、党政調会長など重要ポストを歴任した豊富な政治経験が強みだ。「私の全てをささげたい」と記者団に力を込めた。旧茂木派に所属した議員...
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