
大阪・関西万博会場内の展示会で巨大なやかんに模様をつける職人
陶磁器や鉄器といった伝統工芸品の奥深さを伝えるため、各産地の工芸品メーカーが連携を強めている。大阪・関西万博に共同で出展し、国内外からの客にアピールした。出荷額の減少で業界は苦境にあるが、日本文化を表す工芸品は訪日客を産地に呼び込む材料になり得る。メーカー各社でつくる団体は台湾など海外でもPRする方針だ。(共同通信=浜谷栄彦記者)
▽手応え
2017年、奈良市の老舗で国産工芸品を中心とした生活雑貨を手がける中川政七商店の呼びかけで、工芸品メーカー11社で構成する日本工芸産地協会が発足した。産地に注目を集めることが狙いだ。現在、協会の代表理事は富山県高岡市の鋳物メーカー、能作の能作克治会長が務...
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