無登録業者が絡む主な事件
 無登録業者が絡む主な事件

 無登録業者が投資名目で集金し、巨額の詐欺事件やマネーロンダリング(資金洗浄)に発展する事案が目立つため、金融庁は証券取引等監視委員会の調査権限強化に乗り出す。海外を舞台にした事件もあり、金融の不正取引に対する知見が豊富な監視委による早期の調査・告発を可能にして監視の網を広げ、犯罪の芽を摘む狙い。

 ▽悪質

 「海外業者との取引で利益が出ているはずなのに、出金に応じてもらえず、連絡が取れなくなった」。金融庁がホームページで注意喚起するのは、国内で登録を受けていない業者とのトラブルの事例だ。

 金融庁によると、無登録業者は交流サイト(SNS)などを通じて「絶対にもうかる」などと投資に勧誘。資金をだまし...

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