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 孤高の天才音楽家というベートーベンのイメージは、つくられたものだった―。コメディー映画「ベートーヴェン捏造」は、彼の秘書による資料の改ざんに迫った、かげはら史帆のノンフィクションを芸人のバカリズムが脚本化。19世紀の欧州が舞台ながら、今風のくだけたせりふで露悪的に思いを言い表す描写で、現実味を高めた。

 シンドラー(山田裕貴)は、ふとした出会いからベートーベン(古田新太)の秘書になる。憧れの作曲家は実際には「かんしゃく持ちの小汚いおじさん」だったが、音楽の才能に偽りはなかった。シンドラーの尽力もあり、「第九」の合唱の初演は大成功する。

 シンドラーはベートーベンを囲い、面会も制限。周囲から「近寄...

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