
トランプ米大統領(右)と言葉を交わすイスラエルのネタニヤフ首相=4月7日、ワシントン(ゲッティ=共同)
イスラエルがイスラム組織ハマス幹部の拠点を標的として、米国の同盟国カタールを空爆した。パレスチナ自治区ガザで人道危機を引き起こしているとの批判を意に介さず、強硬姿勢に突き進む。親イスラエルの立場を見透かされたトランプ米大統領は止められず、赤っ恥をかかされた格好だ。国際社会で孤立を深めるイスラエルが制御不能になりつつある。
▽「審判の日」
建物全体は崩壊せず、一部だけ激しく損傷した。米CNNテレビによると、空爆には戦闘機10機以上が加わり、10発以上の爆弾で1カ所を狙った。米紙ニューヨーク・タイムズによると、イスラエルはハマス幹部が頻繁に集まる場所を特定し、作戦名「審判の日」と呼んでいた。
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