
共同通信の定点カメラが捉えた、津波注意報を受け、津波フラッグを振るライフセーバー(上)ら=7月30日午前8時39分ごろ、和歌山県白浜町の白良浜
ロシア・カムチャツカ半島付近で7月末に発生した地震の津波情報で、定点ライブカメラにより和歌山県白浜町の海水浴場の避難の様子を追った東北大グループの分析は、砂浜での滞留という新たな教訓を浮き彫りにした。避難を呼びかけるライフセーバーや警備員の安全確保も課題で、誘導側がどのタイミングで離れるのかといったルール作りが求められている。
「遊泳客の誘導が対策の中心だったが、砂浜にいる人たちの誘導も力を入れないといけないことが分かった。訓練では得られない貴重な教訓だ」。「朝方で、海水浴客が少ない時間帯など分析に適した条件がそろっていた」。ライブカメラ映像を分析した東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授...
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