
富士山を眺めながらワインを楽しめるワイナリー「98WINEs」=山梨県甲州市
ワインの生産量が日本一の山梨県。中でも同県甲州市は日本のワイン醸造発祥の地として知られ、今も多くのワイナリーが集まる国産ワインの“聖地”と言える。産地ならではの魅力を探ろうと、一路向かった。
JR中央線の塩山駅で下車。扇状地で水はけが良く、朝晩の気温差が大きい勝沼地域では、古くからブドウ「甲州」が栽培され、江戸時代には地域の特産品になっていたのだとか。1877年に日本初の民間ワイン醸造会社が誕生したのもこの地域だ。
勝沼を代表するのは、1937年創業の老舗ワイナリー「勝沼醸造」。甲州種にこだわり、さまざまな味わいのワインを製造。海外のコンクールで入賞し、甲州ワインが世界で知られるきっかけにも...
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