劇場版「牙狼 GARO TAIGA」より。黄金のよろいをまとった魔戒騎士((C)2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社)
 劇場版「牙狼 GARO TAIGA」より。黄金のよろいをまとった魔戒騎士((C)2025「TAIGA」雨宮慶太/東北新社)

 毎年、新作が発表され、設定やデザインの「進化」が話題となる特撮ヒーローの世界で、20年にわたって世界観を変えないまま、ファンの心をつかみ続けている異色の作品がある。その名は「牙狼 GARO」。闇に潜む魔獣・ホラーを狩る宿命を負った魔戒騎士たちの活躍を描く物語だ。

 仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズなどの監督やキャラクターデザインを務めてきた雨宮慶太が原作を手がけるオリジナル作品として、2005年に誕生。スピンオフ作品やアニメも含め、現在までにテレビシリーズと劇場版計27作品が放送、公開されている。

 特筆すべきは主人公の魔戒騎士がまとう黄金の獣のようなよろいのデザインが20年前から変わっていな...

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