大統領就任前のトランプ氏(左)と握手するチャーリー・カーク氏=2024年12月、米アリゾナ州(ロイター=共同)
 大統領就任前のトランプ氏(左)と握手するチャーリー・カーク氏=2024年12月、米アリゾナ州(ロイター=共同)
 カーク氏について報道陣の質問に答えるトランプ米大統領=11日、ホワイトハウス(ゲッティ=共同)
 大学での討論前に帽子を配るチャーリー・カーク氏=10日、米西部ユタ州オレム(Tess Crowley/The Deseret News提供、AP=共同)
 米共和党全国大会で演説するチャーリー・カーク氏=2024年7月、ウィスコンシン州(ロイター=共同)

 トランプ米大統領と近かった保守系活動家チャーリー・カーク氏(31)の射殺事件で、米社会の深刻な分断が浮き彫りになっている。トランプ氏が責任を「過激な左派」になすりつけ、支持者の一部は「復讐」に言及。一方、カーク氏の物議を醸す言動を批判してきた人々からは「自業自得」とやゆする声も。両極端の主張は政治的暴力に拍車をかける恐れもある。

 ▽神格化

 「過激な左派こそが問題だ」。12日、保守系FOXニュースの番組。司会者が「カーク氏の死を喜ぶ人たちがいる」と水を向けると、トランプ氏は持論を展開した。

 カーク氏は2012年、18歳でキリスト教に基づく保守的価値観を若者に広めるために政治団体を創設。全米の高...

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