超小型衛星「DIWATA―1」の引き渡し式で、フィリピン関係者と記念撮影する高橋幸弘教授(右から2人目)ら=2016年1月、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センター(JAXA提供)
 超小型衛星「DIWATA―1」の引き渡し式で、フィリピン関係者と記念撮影する高橋幸弘教授(右から2人目)ら=2016年1月、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センター(JAXA提供)
 超小型衛星「DIWATA―1」の格納作業=2016年1月、茨城県つくば市のJAXA筑波宇宙センター(JAXA提供)
 国際宇宙ステーションから放出された、フィリピン初の超小型衛星「DIWATA―1」=2016年4月(JAXA/NASA提供)

 これまで宇宙開発は先進国が独占してきたが、超小型人工衛星の開発コストが下がれば途上国でも手が届くようになる。

 高橋幸弘さんは「途上国を含む各国の超小型衛星が連携し、自然災害の監視などに取り組む国際協力体制を作りたい」と、東南アジア諸国などと共同開発も進めてきた。

 2016年、国際宇宙ステーション(ISS)からフィリピン初の超小型衛星「DIWATA―1」が放出された。同国政府が費用を負担し、北海道大と東北大が開発に協力した。

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