
「日本患者会議」が開いたシンポジウム=8月、東京都中央区
がんや難病などの患者団体が共同で設立した「日本患者会議」が8月、東京都内で第1回のシンポジウムを開き「疾患の違いを超えて当事者と現場の声を社会や国に届けよう」と呼びかけた。会議は「全国がん患者団体連合会」(全がん連)と「日本難病・疾病団体協議会」が発起団体となって設立。医療体制や就労、療養費などをテーマに、各地から約200人が参加した。
全がん連の天野慎介理事長は医療提供体制を巡り「人口減少に伴い、地域によってはこれまでのように医療が届けられなくなる恐れがある」と問題提起。参加者から「病院の集約化が進むと患者は長距離移動を迫られる。交通費の助成制度を設けてほしい」と要望が上がった。国立がん研...
残り385文字(全文:685文字)