
路面電車が駅ビル2階に乗り入れたJR広島駅=11日
全国的な地価上昇で不動産市場の活況が続いている。設備投資拡大に伴う新工場建設や、訪日客増加で観光施設向けの土地需要が高まったためだ。円安に伴う割安感で海外から投資マネーが流入し、東京都心などではマンション価格や賃貸物件の家賃が高騰。自治体が対策に乗り出した。人口減少が進む地域や被災地では好転の兆しが見えず、地価の二極化も進む。
▽上位独占
商業地の上昇率で全国1~3位を独占した北海道千歳市。原動力となったのは、新千歳空港から車でわずか数分の原野に建てられた、次世代半導体の国産化を目指すラピダスの工場だ。
2023年の建設表明以降、周辺には関連工場が進出し、ホテルやオフィスビルの整備も進む。商...
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