
記者会見に臨む小林元経済安保相(中央)。自民党総裁選への立候補を正式に表明した=16日午後、国会
自民党の小林鷹之元経済安全保障担当相は総裁選への立候補に当たり、世代交代による党の刷新を訴えた。中堅・若手を引きつけて支持を拡大する戦略で臨む。持ち前の保守的な主張は、高市早苗前経済安保相と重なる。50歳という政治家としての若さも売りの一つだが、小泉進次郎農相には及ばない。知名度の高い有力2氏との差異化が課題となりそうだ。
▽首相の器
「崖っぷちだ。自民にとって最後の総裁選になるかもしれない」。小林氏は16日の記者会見で、党の現状に強い危機感を示した。自民を再起動させるとして「鍵となるのは若い力だ。新しい世代が前面に出て引っ張っていく」と強調した。
2021年、衆院当選3回で経済安保相に抜て...
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