
米国とイスラエルの立場
イスラエルがパレスチナ自治区ガザの中心都市、ガザ市で地上侵攻を開始した。ネタニヤフ首相が軍幹部の反対も顧みず猛進する背景には、トランプ米政権の容認を取り付けた自信があるもようだ。米側は長期化しないようくぎを刺すが、停戦交渉が窮地に陥る「重大局面」(ルビオ米国務長官)を迎えた。
▽共同歩調
「合意に達する時間は非常に限られている。数カ月はない。恐らく数日、せいぜい数週間だ」
ルビオ氏は16日、イスラエルで記者団に、ガザ市制圧作戦に反対する姿勢を見せなかった一方「停戦交渉の時間がなくなっている」と危機感を示した。同時に「戦争よりも悪いのは、永遠に続くような長期化だ」とも訴え、作戦が長引かないよう...
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