
陸上の世界選手権東京大会でスタンドを埋める大勢の観客=15日夜、東京・国立競技場
陸上の世界選手権東京大会が盛況だ。国立競技場には連日、大勢の観客が詰めかけ、マラソンなど路上競技も沿道を観衆が埋める。新型コロナウイルス禍で原則無観客だった2021年東京五輪・パラリンピックから一転、本来のスポーツ大会らしい景色が戻り、スポーツ界は「負の記憶」の払拭に期待する。
▽震えるような歓声
3連休の最終日だった15日。決勝が行われた夜の部には、主催者発表で5万3124人が来場し、13日の開幕から3日連続で5万人超を記録した。男子3000メートル障害で最終盤までメダル争いを繰り広げ、会場を沸かせた三浦龍司(SUBARU)は「心の内側から震えるような大歓声。ボルテージに後押しされて力を引...
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