石破首相に対する自民総裁選立候補意向の5人の立場
 石破首相に対する自民総裁選立候補意向の5人の立場

 自民党総裁選は、石破茂首相が前回獲得した「石破票」の行方が注目される。立候補意向の5人のうち、閣僚の小泉進次郎農相と林芳正官房長官は政策継続を唱え、取り込みを図る。首相と距離を置いてきた高市早苗前経済安全保障担当相ら3人は、発言を誤れば不利に働くとみて慎重に対応する構えだ。5人の中で温度差が目立つ。

 ▽争奪戦

 「地方に対する温かい目線は首相の持ち味だ。しっかりと引き継ぐ」。小泉氏は17日、官邸で首相に出馬の意向を伝えた後、政策を継承する姿勢を記者団に強調した。

 林氏も16日の記者会見で「非力ながら首相を支えてきた。物価上昇を上回る賃金上昇の流れを止めないよう政策に織り込む」と訴えた。林陣営の...

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