マダガスカルの首都アンタナナリボに建設されたロープウエーのゴンドラ=6月(共同)
 マダガスカルの首都アンタナナリボに建設されたロープウエーのゴンドラ=6月(共同)
 マダガスカルの首都アンタナナリボに整備されたロープウエー=6月(共同)

 6月、インド洋に浮かぶアフリカ南東部の島国マダガスカルの首都アンタナナリボを訪れた。なだらかな丘陵地帯に狭い道が入り組んだ街で青空を見上げると、空っぽのゴンドラが風に揺られていた。渋滞軽減を狙って、ラジョエリナ大統領肝いりで建設されたものの、開業が先延ばしになっていたロープウエーだ。

 経済発展に伴い都市部の混雑解消はアフリカ各国にとって喫緊の課題となっている。マダガスカルが選んだのは支柱の建設スペースを確保すればいいロープウエー。約10人乗りのゴンドラを多数運行し、1日最大7万5千人を運ぶ思惑だった。

 だが地元メディアによると、一時試運転を行った後、電力不足などで計画が滞り、すぐにはりぼてと...

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