17日、ロンドン郊外ウィンザー城で開かれた晩さん会に出席するトランプ米大統領(中央)ら(ゲッティ=共同)
 17日、ロンドン郊外ウィンザー城で開かれた晩さん会に出席するトランプ米大統領(中央)ら(ゲッティ=共同)
 17日、英国を国賓訪問したトランプ米大統領(右)=ロンドン郊外のウィンザー城(ゲッティ=共同)
 17日、トランプ米大統領に抗議する人々=ロンドン(ロイター=共同)
 「MEGA」の帽子をかぶって反移民デモに参加する男性(右)=6月28日、ロンドン(共同)

 トランプ米大統領は国賓訪問中の英国でも分断をもたらしている。看板の自国第一主義に共鳴または抗議する大規模デモがそれぞれ開かれ、トランプ主義は国境を越えて世論を揺さぶる。英国が国賓としてトランプ氏を迎えるのは異例の2回目。米国との「特別な関係」維持に腐心し、王室を前面に出してもてなした。

 ▽懐柔

 「(両国関係は)特別という言葉では十分に言い表せない」「生涯で最高の栄誉の一つだ」

 トランプ氏は17日、ロンドン郊外のウィンザー城で開かれたチャールズ国王主催の晩さん会で、満足げにスピーチした。国王はこれに先立つあいさつで「米英国民は価値観のため、共に戦い命を落とした」と両国の「絆」を強調した。

 国王...

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