
記者会見で握手する米第3海兵遠征軍のロジャー・ターナー司令官(左)と陸自西部方面総監の鳥海誠司陸将=9月17日、沖縄県・石垣島
集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法の成立から19日で10年となった。この間、政府は安保3文書を策定するなど、米国との同盟強化に突き進んでいる。背景には、中国が台湾に軍事侵攻する「台湾有事」への、日米双方の強い切迫感がある。中国包囲網の構築が急ピッチで進むが、自衛隊内からは「軍拡路線」を懸念する声が上がる。
▽最新鋭投入
「島しょ防衛作戦における日米同盟の実効性、信頼性を向上させる上で重要だ」。陸上自衛隊西部方面総監の鳥海誠司陸将は17日、日米の大規模実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」が行われている陸自石垣駐屯地(沖縄県)で記者会見し、訓練の意義を強調した。
日本語で「不屈の龍」を意...
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