福島県双葉町の土を利用した陶芸体験教室で、(左から)岩本歩さんと長女真芽ちゃんに話しかける川上友聖さん=8月、双葉町
 福島県双葉町の土を利用した陶芸体験教室で、(左から)岩本歩さんと長女真芽ちゃんに話しかける川上友聖さん=8月、双葉町
 福島県双葉町の土を利用した陶芸体験教室で、作品作りを楽しむ参加者=8月、双葉町
 福島県双葉町の土を利用した陶芸体験教室を始めた合同会社「toten」代表の川上友聖さん=8月、双葉町

 福島県双葉町の土を利用した陶芸体験教室を、若い世代が中心となって始めた。双葉の土は、かつて隣接する浪江町の伝統工芸品「大堀相馬焼」にも使われた。だが東京電力福島第1原発事故後、「除染」のマイナスイメージがついて回るようになった。多くの人に安全な土に触れてもらい「恵みの土を取り戻し、再び文化の基盤に」と意気込む。

 8月中旬、双葉町の交流施設で初めての陶芸教室が開かれ、町内外から訪れた約10人が体験。皿や置物などの作品作りを楽しんだ。町内に住む岩本歩さん(41)は長女真芽ちゃん(4)と参加。「砂遊びなどをする機会が少ない中、住んでいる場所の土に触れ、陶芸体験ができることがうれしい。この地で芸術活...

残り672文字(全文:972文字)