
ピーチの複合研修施設で、緊急脱出スライドを使って訓練する社員=7月、関西空港
関西空港(大阪府泉佐野市など)に拠点を置く格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションが「脱LCC」を旗印に改革を進めている。人材育成とサービス向上を目指し、6月には国内LCCで初めて自前の複合研修施設を関空のターミナル内に新設。国内線の低価格化が進む中、顧客満足度での競争力強化を狙う。
「頭を下げて!」。7月末、関空第2ターミナルビル。「MOMO TRAINING LAB」と社内公募で名付けられた訓練施設に声が響いた。実機を再利用した客室内では、紫色のつなぎを着た社員が手ぶりを交えて緊急時の誘導方法を確認していた。
施設には空港カウンターを模した設備や飛行訓練装置もあり、接客の練習や副操縦...
残り902文字(全文:1202文字)